梅干しを漬けるときに、梅から自然に上がってくるエキスをそのまま活かした調味料が「梅酢」。
クエン酸などの有機酸が豊富で、酢の物や浅漬け、ドレッシング、炭酸割りドリンクなど、いろいろな使い方ができる万能調味料です。
「スーパーで売ってるの?」「業務スーパーが安い?」「通販だとどれくらいの値段?」といった疑問にお答えする形で、梅酢が買えるお店を販売チャネル別にまとめました。
梅酢とは?
梅酢は、梅干しを作るときに梅を塩漬けにした際、梅から自然にしみ出してくる液体(梅のエキス)です。
一般的な穀物酢などのように「酢酸発酵」させたお酢ではなく、
- 梅に含まれるクエン酸などの有機酸
- 梅の香りやうま味成分
- 塩分(天日塩など)
がそのまま溶け込んだ梅由来の調味料という位置づけになります。
梅干しに紫蘇を加えて漬けたときにできる、赤い色のものは「赤梅酢」、
紫蘇を入れない透明〜薄黄色のものは「白梅酢」と呼ばれ、
- 赤梅酢:紅生姜・柴漬け・ピンク色の浅漬けなど
- 白梅酢:ピクルス・ドレッシング・酢の物・炭酸割り
といった使い分けができます。
スーパーに売ってる?
梅酢はスーパーマーケットで比較的探しやすい調味料です。
- ライフ・西友・マルエツ・コープ・まいばすけっと
- イオン・イオンモール内の食品売場
- 成城石井を併設しているショッピングモール など
の調味料コーナーや梅干し・漬物材料の棚で見かけることが多く、
- 「梅酢」「赤梅酢」「紫蘇梅酢」
- 「紀州産梅酢」「有機梅酢」
といった名前で並んでいることが多いです。
梅しそやらっきょう酢などと一緒に置かれている場合もあるので、漬物材料コーナーもチェックすると見つかりやすくなります。
コンビニに売ってる?
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなどのコンビニで、梅酢の瓶を常備しているケースは少なめです。
コンビニはスペースの都合上、
- 基本的な調味料(しょうゆ・マヨネーズ・ケチャップなど)
- 汎用的な合わせ酢・ポン酢
が中心で、梅酢のような専門性の高い調味料はあまり置かれていません。
一方で、
- 「梅ドレッシング」
- 「梅味の和風ソース」
など、梅酢をベースにしたと思われる加工調味料が使われている商品はありますが、
梅酢そのものを買いたい場合はスーパーや通販のほうが現実的と考えておくと安心です。
ドラッグストアに売ってる?
ウエルシア・マツモトキヨシ・ココカラファインなど、食品や自然派調味料の取り扱いが多いドラッグストアでは、梅酢を扱う店舗もあります。
- 健康食品コーナー
- 自然食品コーナー
- 調味料棚の一角
に、
- 有機梅酢(赤・白)
- 無添加・天日塩使用タイプ
などが並ぶことがあり、とくに自然食品を多く置いている店舗で見つかりやすい傾向です。
ただし、全店舗での常備品というわけではないため、「なければ別のお店か通販へ切り替える」くらいの気持ちで探すのがちょうどよいです。
業務スーパーに売ってる?
業務スーパーでは、梅酢を扱っている店舗もあります。
梅酢そのものが業務スーパー公式サイトに大きく載っているわけではありませんが、
- 漬物用・業務用調味料コーナーで大容量の梅酢
- 「紀州梅 梅酢」などの業務用ボトル
を見かけることがあり、まとめ買い・保存食づくり向けに使われるケースもあります。
店舗や時期によって品ぞろえがかなり異なるため、
- 梅干し・漬物材料コーナー
- 大容量調味料コーナー
をざっとチェックして、なければ通販で業務用梅酢を探すのがおすすめです。
カルディに売ってる?
カルディコーヒーファームは輸入食品や世界の調味料が充実していますが、梅酢に関しては、
- 梅酢そのものより、梅を使ったドレッシング・ソース類
- 国産調味料コーナーの一部商品
として取り扱われていることが多く、「梅酢単体」を常時置いている印象はやや薄めです。
梅シロップや梅ジャム、梅系ドレッシングを探すついでに、国産調味料の棚をチェックしてみるとよいでしょう。
成城石井に売ってる?
成城石井は、こだわり調味料・自然派商品がかなり充実しているため、
- 有機梅酢(赤・白)
- 国産原料のみ使用の梅酢
などを扱っている店舗もあります。
とくに、
- 「有機JAS」「無添加」をうたった梅酢
- 南高梅使用・天日塩使用などのプレミアム系
は、成城石井や自然食品店で見つかりやすいジャンルです。
コストコに売ってる?
コストコでは、
- ドレッシングやビネガー類
- 和風調味料・梅関連商品
がまとめて大容量パックで販売されていますが、梅酢単体を常時扱っているわけではありません。
一方で、
- 梅ドリンクベース
- 梅を使った液体調味料
など、梅系の調味料が期間限定で入荷することもあるため、調味料コーナーを見て「梅」「plum」などの表示がないかチェックしてみる価値はあります。
デパ地下・百貨店に売ってる?
デパ地下や百貨店の食品フロアでは、
- 梅干し専門店
- 漬物専門店
- 自然食品・オーガニックショップ
などで、産地や製法にこだわった梅酢を見つけられることがあります。
- 紀州南高梅100%使用
- 有機梅・有機紫蘇・天日塩のみ使用
といった、高品質な梅酢が並ぶこともあり、価格はやや高めですが、味わいや香りにこだわりたい方には魅力的なチャネルです。
ディスカウントストアに売ってる?
ドン・キホーテ、ダイレックス、ザ・ビッグ、ロヂャースなどのディスカウントストアでも、梅酢を扱う店舗があります。
- 国産・無添加梅酢の特価品
- 業務用の大容量ボトル
が棚に並んでいるケースもあり、
「とにかく安く、量をたっぷり使いたい」という場合は、調味料コーナーをのぞいてみる価値があります。
通販に売ってる?
もっとも確実に梅酢を買えるのは通販です。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- 梅干し専門店・生産者の公式オンラインショップ
などで、
- 500ml前後の一般的な赤梅酢・白梅酢
- 有機JAS認定のオーガニック梅酢
- 業務用の1L〜1kgクラスの大容量タイプ
まで、幅広い商品がそろっています。
販売チャネル比較表
| チャネル | 入手しやすさ | 主な例 | 特徴・コツ |
|---|---|---|---|
| スーパー | ★★★★☆ | イオン、ライフ、西友、コープ、成城石井 など | 調味料・漬物材料コーナーで「梅酢」「赤梅酢」をチェック。季節を問わず見つかることが多い。 |
| コンビニ | ★☆☆☆☆ | セブン、ファミマ、ローソン など | 梅酢単体はほとんど見かけない。梅ドレッシングなど加工品が中心。 |
| ドラッグストア | ★★☆☆☆ | ウエルシア、マツキヨ、ココカラファイン など | 自然食品・健康志向のコーナーが充実した店舗で、有機梅酢が見つかることも。 |
| 業務スーパー | ★★★☆☆ | 業務スーパー | 漬物用や業務用の大容量梅酢が並ぶことがある。まとめ買い・保存食づくりに向く。 |
| カルディ | ★☆☆☆☆ | カルディコーヒーファーム | 梅酢単体より、梅系ドレッシングやソースなどの加工品が中心。 |
| 成城石井 | ★★★☆☆ | 成城石井 | 有機・無添加の梅酢など、品質重視の商品を扱う店舗も。自然派志向の方に◎。 |
| コストコ | ★★☆☆☆ | コストコ | 梅系調味料が期間限定で入荷することも。調味料コーナーをチェック。 |
| デパ地下 | ★★★☆☆ | 高島屋、伊勢丹、大丸、阪急 など | 梅干し専門店や自然食品店で、産地・製法にこだわったプレミアム梅酢が買えることも。 |
| ディスカウント | ★★★☆☆ | ドンキ、ザ・ビッグ、ロヂャース など | 国産・業務用の梅酢が特価になっていることがある。安くたっぷり使いたい人向け。 |
| 通販 | ★★★★★ | Amazon、楽天、Yahoo!、公式オンラインショップ | 産地・容量・価格帯の選択肢が最も豊富。有機・無添加・業務用なども選びやすい。 |
通販での選び方
- 用途に合わせてタイプを選ぶ:漬物・紅生姜には赤梅酢、ドレッシングやドリンク用には白梅酢が使いやすい。
- 原材料表示を確認:「梅・塩・紫蘇」などシンプルな原材料だと、梅と塩の風味をダイレクトに楽しめる。
- 産地や有機表示を見る:紀州南高梅・有機梅など、こだわりたい項目があれば商品説明をチェック。
- 容量と単価を比較:500ml前後を基準に、1mlあたりの金額を見てコスパを判断すると選びやすい。
- レビューで味わいを確認:「酸味の強さ」「しょっぱさ」「香り」など、好みに合うかを口コミで確認すると失敗しにくい。
今すぐ欲しい人の最短ルート
- まずは近くのスーパーをチェック:調味料コーナーや漬物材料の棚で「梅酢」「赤梅酢」を探す。
- 業務スーパー・ディスカウントも候補に:たっぷり使いたい場合は大容量ボトルを探してみる。
- 店頭で見つからなければ通販へ:Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどで、欲しいタイプ(赤・白・有機)を条件に検索して購入。
価格の目安
- スーパーの小瓶(200ml前後):税込およそ500〜700円前後(有機・無添加品はやや高め)。
- 一般的な500mlボトル:通販・専門店で税込800〜1,300円前後が一つの目安。
- 有機・こだわり梅酢 500ml:原料や製法にこだわった商品は税込1,300〜1,800円前後の価格帯になることも。
いずれも、ショップやセール・送料の有無によって変動するため、実際の購入時には最新の価格を確認してください。
保存方法
- 未開封:直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で常温保存。
- 開封後:フタをしっかり閉めて冷暗所、または冷蔵庫で保存する。
- 賞味期限:商品によって異なるが、未開封で1〜2年程度のものが多い。開封後は早めに使い切るのが安心。
- 取り扱い:使用時は清潔なスプーンや計量カップを使い、容器の中に水分や別の調味料が混ざらないようにする。
おすすめの使い方
- 浅漬け・ピクルスに:きゅうり・大根・キャベツなどを梅酢+少量の砂糖で漬けると、さっぱり梅風味の浅漬けに。
- ドレッシング:オリーブオイル・しょうゆ・梅酢を混ぜるだけで、簡単和風ドレッシングになる。
- 唐揚げの下味:醤油・にんにく・生姜に梅酢を少し加えると、さっぱりしつつコクのある味わいに。
- ご飯ものに:寿司飯の一部を穀物酢から梅酢に置き換えたり、梅酢ごはんとして炊き込みに使ったりするのもおすすめ。
- ドリンクとして:水や炭酸水で割り、はちみつや砂糖を少量加えると、酸味まろやかな梅酢ドリンクになる。
よくある質問(Q & A)
Q1. 梅酢と普通のお酢は何が違いますか?
A. 梅酢は、梅干しを漬けるときに梅から自然に出てくるエキスで、クエン酸などの有機酸と塩分が含まれた「梅由来の調味料」です。一般的な穀物酢のように酢酸発酵させたお酢とは製法が異なり、酸味が比較的まろやかと感じる人も多いです。
Q2. 赤梅酢と白梅酢はどう使い分ければいいですか?
A. 赤梅酢は紫蘇の色と香りがついているため、紅生姜や柴漬け、色をつけたい浅漬けなどに向いています。白梅酢は色がつかないので、サラダのドレッシングやピクルス、酢の物、ドリンク用など、色をあまり変えたくない料理に使いやすいです。
Q3. 梅酢は毎日飲んでも大丈夫ですか?
A. 梅酢には塩分が含まれているため、原液を大量に飲むのはおすすめできません。水や炭酸水でしっかり薄めて少量ずつ楽しむなど、塩分の取りすぎに注意しながら取り入れると安心です。持病がある場合は、かかりつけ医に相談しつつ活用してください。
Q4. どこで買うのが一番お得ですか?
A. 少量を試したいならスーパーの200ml前後の小瓶が手軽で、価格も比較的おさえやすいです。よく使うなら、通販で500ml〜1Lのボトルや業務用パックを選ぶと、1mlあたりの単価が下がることが多く、結果的にお得になるケースが多いです。
Q5. 自家製の梅酢は市販品の代わりになりますか?
A. 梅干しを手作りしている場合、梅から上がってきた液体は基本的に梅酢として使えます。ただし、塩分濃度や酸味は漬け方によって変わるため、市販品のレシピをそのまま適用するのではなく、味見をしながら加減するのがおすすめです。
まとめ
梅酢は、梅干しづくりの過程で生まれる、クエン酸や梅のうま味が詰まった便利な調味料です。
スーパーや成城石井、業務スーパー、ディスカウントストアなどでも手に入り、
産地や製法にこだわりたい場合は、通販やデパ地下・専門店を利用すると選択肢がぐっと広がります。
浅漬け・ドレッシング・唐揚げの下味・炭酸割りドリンクなど、使い道も豊富なので、
キッチンに1本常備しておくと、料理の幅がぐっと広がります。
📝この記事の内容は執筆時点での参考情報です。商品の取り扱い状況や価格は時期や地域によって変わることがあります。
